南硫黄島学術調査2017

 

 小笠原諸島の南硫黄島において、2017年6月13日〜28日に10年ぶりの総合学術調査が行われました。この島は過去に人が住んだことがなく、自然がオリジナルの状態で残されています。原生自然環境地域として立ち入りが禁止されており、島全体が天然記念物として保護されています。

 この調査では、植物、鳥類、昆虫、陸産貝類、土壌動物、菌類、甲殻類、海洋生物などについて、様々な調査が行われました。また、アプローチが難しい場所ではドローンを使った空中撮影により調査を行いました。

 


船から見た南硫黄。10年前より傾斜が急になった気がする


母船の中での作戦会議


登山口。崖下のはしごが5m。

ちょっと短いかも



アカテツがたくさん生えていたから「アカテツパラダイス」。通称アカパラ


我らが母船、第三海洋丸


落石と満潮の狭間にあるベースキャンプ



コブガシを食べるオオコウモリ。

昆布菓子ではない


僕らの晩御飯


ドローンで見つけたアカアシカツオドリの営巣地



落石が続発する「死の廊下」


島の周囲ではあちこちで土砂崩れが起こっている


標高500mの「コル」まではこの崩落地の中を登る



コルの周囲の雲霧林


リュウキュウノミガイの一種。名前はまだない


コルでの幕営。尾根の両側が崩落しており寝返りすると落ちる



夜になると海鳥がこんなところにも下りてくる


79年ぶりに見つかったシマクモキリソウ


36年ぶりに見つかったミナミイオウスジヒメカタゾウムシ



山頂近くのエダウチムニンヘゴ


山頂からの日の出


なぜだかちょっとしょんぼりしている食事風景



クロウミツバメとシロハラミズナギドリが偶然同じところに下りてきた


山頂に咲くガクアジサイ


雲霧をまとう南硫黄



実施機関

東京都・首都大学東京・日本放送協会

 

代表

根来喜和子(東京都)・可知直毅(首都大学東京)・村上洋介(日本放送協会)

 

協働機関・協働者

小笠原自然文化研究所・東北大学・森林総合研究所・Mt.石井スポーツ・日本自然保護協会・神奈川県立生命の星・地球博物館・自然環境研究センター・ふじのくに地球環境史ミュージアム・国立科学博物館・小笠原村・第三開洋丸・笠井あすか・田中靖士・平川大輔・BSN/日本スノーケリング連盟・加賀芳恵・鈴木直子

 

協力

小笠原世界遺産センター・小笠原村診療所・小笠原海上保安署・小笠原島漁業協同組合課・小笠原総合事務所国有林・小笠原村教育委員会・小笠原諸島森林生態系保全センター・環境省・文化庁・東京都教育庁・八王子消防署由木分署・石井スポーツ登山学校・i-Boネコ隊・KAIZIN・天野奈緒・浅谷敦子・稲垣直彦・小野寺将嘉・加藤朗子・金子啓子・川上和加子・川口匡世・苅部幸世・菊池勝貴・串橋夕子・小泉明子・小山景子・五味由美子・齊藤ルネ・佐々木里美・佐々木英樹・佐藤俊会・佐藤力哉ご家族・渋谷正昭・朱宮弘子・杉本重治・島田克巳・高野武久・高橋千佳子・高嶺智佳・高山保々・千葉勇人・千葉美加・中野恵美子・福田りお・保坂貴子・堀越晴美・松本静乃・向裕子・村田沙由理・森恵理・森岡修子・森下一男・山崎暢子・山田捷夫・山田和子・山田香織